カブト
おばあちゃんは言ってた。人は人を愛すると弱くなる。けど、恥ずかしがる事は無い。それは本当の弱さじゃないから、ってな。弱さを知ってる人間だけが、本当に強くなれるんだ。
勘違いするな。いいか、過去現在未来全ての時代において俺は最も完璧な人間だ。そんな俺と、お前のような凡人との間で友情が成立すると思うのか。
以下は、オリーブオイルが落ちるまで、一瞬の出来事である。
フォークの分際で俺の手から離れるとは許しがたい。捨てろ。
分からないのか?俺を取り締まる法律などこの世にはないということだ。
ねぇじいや、最高の家庭教師を選んでよね。俺を教えるのに相応しい有能な人間を。。ま、そんな奴がいればの話だけど(笑)
じいやが言っていた。高貴な振る舞いには、高貴な振る舞いで返せ。それが俺の、ノブレス・オブリージュ。変身…!
俺にとって、組織の命令は絶対だった。正しいことをやっていると思えばこそ、どんな屈辱にも耐えてきたんだ。でもそれが、出来なくなった。最早俺に、組織に属する資格はない。
未来?そうか。そういうことか。俺は既に未来を掴んでいる。そしてこれからも、掴み続ける…!